加工部品の検査工程では、各部の寸法が設計仕様通りに仕上がっているかを調べる。寸法検査では、読み取り誤差を防ぐために、目標とする加工精度の5倍から10倍の分解能を有する計測器が必要である。切削加工のように除去加工だけで仕上げる場合、加工が材料の内部特性にはほとんど影響を与えないため、内部欠陥を調べる必要はない。しかし鋳造、鍛造、溶接など熱処理を伴う場合、内部欠陥の検査が必要になる。この場合、非破壊検査手法を用いて内部の空孔や異物を検査する。