従来の電車車両は、左図のように、車軸が固定されていた。電車の高速化にともない、急カーブを高速で通過できるよう、スウェーデンのX2000型列車には、車輪を線路の曲率に従わせるため、右図のように、ゴム部品が使われている。(参考文献:実際の設計研究会編「TRIZ入門」日刊工業新聞社)


図 台車をカーブに合わせるゴムを使う

【思考演算の説明】
 機構を考えるとき“柔軟性”は有効である。すなわち、「常に各動作サイクルに最も適した状態に保つように、システムもしくは環境のパラメータを連続的に変化させる」「システムを相対的に動く複数の部品に分ける」などの方法である。