ゴムホースの側面に、横笛のように穴をたくさん開けたい。ところがゴムが柔らかく伸びるし撓(たわ)むしで、図に示すように、ドリルでもパンチでも焼き鏝(ごて)でも穴は開くが、穴の側面がきれいにならない。さてどうしたらよいか。ゴムホースを冷やして硬化させ、その後でドリルで穴を開け、開いた後に暖めて元に戻せばよい。ゴムホースが低温なので、ドリルの表面が冷やされて氷の構成刃先ができると、切れ味が悪くなる。その前に、ドリルが低温脆性でポキッと折れるかもしれない。ゴムホース自体を冷やすのではなくて、ゴムホースに溶けたワックスを流して穴の中を固め、その後でドリルをした方がよいだろう。(参考文献:中尾政之、畑村洋太郎、服部和隆「設計のナレッジマネジメント」日刊工業新聞社)


図 ゴムホースの側面に穴をあけたい

【思考演算の説明】
 これは、穴を開けるという機能に、被加工物を冷やして固めるという機能を加えて、時間分離した例である。