金型に働く圧力を測定する場合、図のように、金型に力センサを挿入する。一般に力センサは回りの金型より剛性が小さいので、力が働くと上図に示すように、力センサだけが収縮するので、力線は金型の方に流れる。硬いバネと軟らかいバネとが並列に付いていると仮定すればよい。同じ変位では硬いバネの方に力が流れる。したがって、力の流れは、図のようになる。(参考文献:中尾政之、畑村洋太郎、服部和隆「設計のナレッジマネジメント」日刊工業新聞社)


図 金型に働く圧力を力センサで測るときの力の流れ

【思考演算の説明】
 工学では、流線が見えれば、力も熱も水も電気も磁気も同じアナロジで流れが理解できる。なお、等ポテンシャル線は流線と直交している。ポテンシャルは、重力では高さ、変形力では変位、熱では温度、水では水位、電気では電位、磁気では磁位である。等ポテンシャル線・流線は実に物理現象を説明しやすい手法である(ただし、吸い込みや吹き出し、渦のない、単純な場合のみに適用できる)。