機械の動特性解析の基礎は、ニュートンの第2法則である。すなわち物体の加速度は、物体が外界から受ける力に比例するというものである。単純な並進運動であれば、ニュートンの第2法則に基づく2次微分方程式を解くことで、物体の運動を調べられる。回転運動も本質的には同様に扱える。


表 線形モデルと運動方程式


表 回転運動と並進運動の解析

【設計のアドバイス】
 回転物体の慣性モーメントを計算する場合、GD2(ジーディースクウェアと呼ぶ)が広く用いられる。ここでGは質量、Dは代表直径である。GD2=4glの関係が成り立つので簡単に慣性モーメントに変換できる。ただしgは重力加速度である。