冬季の寒冷時、光学式エンコーダがパルスをカウントミスする不具合を発生した。調査したところ、図1のように、カウント回路に入力するA相、B相のAND信号の幅(パルス幅デューティ)が、常温時に比べて大幅に減少していた。発光ダイオードは低温下で光量が低下するが、これが図2のように、パルス幅デューティを大幅に減少させたのである。対策として、パルス幅デューティが大きくなるように部品を再チェックして、図2に示す対等品のように5%向上させた。


図 1.パルス幅の温度変化


図 2.エンコーダ温度特性

【設計のアドバイス】
 装置の環境条件(温度の上限下限、圧力、粉塵など)を考慮して、適切な部品を選択する。