大形装置を、操業する現地で組み立てることになった。この時、組立部品(約3トン)に吊り金具が付いていなかったため、施工者は、図に示すように、イーグルクランプを用いて吊り上げた。しかし、結局、イーグルクランプが外れ、部品が落下した。


図 吊り金具の取付設計

【設計のアドバイス】
 設計者は完成品を搬送するために、どうやって吊るかはよく考える。しかし、組みたてる時まで気は回らない。作業には部品を引っくり返すことも含まれる。思わぬ所に金具を引っかけられて、外形がひっしゃげたという、にがい経験を持つ人も多い。少なくとも、吊り用の開口または吊り金具の取付を図面指示しなければならない。