図1のような、分析装置の切り粉を回収する装置で、切り粉が完全に回収されなかったため、分析精度が低下した。ホッパの角部に切り粉が残り、次の試料に混入したためであった。対策として、図2のように、ホッパ角部を丸型とし、清掃用エアの吹き出し方向を変更した。


図 1.切り粉回収装置(対策前)

 ホッパーの角部に切り粉が残る。


図 2.切り粉回収装置(対策後)

 エアの流れで、切り粉の回収を確実にした。

【設計のアドバイス】
 配管内で粉をスムースに流したり、ごみを溜めないようにするには、盲腸のような行き止まりの管をつけたり、内面に凹面や隅をつけたりしなことが大事である。後で、配管を付け加えられるようにと、不用意につけたニップルや継手フランジが失敗の原因になる。

【思考演算の説明】
 隅をなくそうと思えば、円形しかない。