作動油や燃料などのタンクのハンガーは重量を軽減するため、板厚を薄くするが、車体に取り付けるために、図のような断面形状にする。ところがタンクに外力が加わると、ハンガーの剛性が小さいため変形する。その結果、ハンガーの車体への取付けボルトの頭部に曲げモーメントがかかり、折損した。
 対策として、ボルトとハンガーとの間に板を挿入し、取付け面の剛性を向上し、ボルトの頭部に曲げがかからない構造とした。


図 ハンガーの構造とボルト折損の対策

 ボルト頭部には、曲げモーメントではなく、軸力のみがかかるように、ボルト取付け面の剛性を確保した。