図に示すリンクにおいて、(a)の点線の動きを期待して、平行四辺形リンク機構を製作した。後側のAの駆動軸を回転したところ、270度回転時に(c)のようにならず、(d)のように従動軸Bの前側のリンクが下がってしまった。なぜならば、斜線部分の重心位置が前方に存在したためであった。駆動軸をAだけでなく、Bも駆動軸にすることで、平行四辺形を維持できるように改造した。


図 平行四辺形リンク機構の動き

 (a)期待した動き(点線)、(b)90度回転時、(c)270度回転時に期待していた動き、(d) 270度回転時の実際の動き

【設計のアドバイス】
 平行四辺形リンク機構では、片軸駆動は平行四辺形を維持しないことがあるので、両軸駆動とする。