図は、エアシリンダでガラス製の蓋を上から押さえ、塩素雰囲気ガスを保持する構造を示す。蓋をする際、ガラス部品が衝撃で割れるのを防ぐため、クッション材としてシリコンゴムを先端に取付けた。しかし高温で、このシリコンゴムが硬化してしまいクッション材として機能しなくなった。対策として、耐熱温度の高いフッ素ゴムに変更した。


図 ゴム製クッションによる衝撃吸収構造

 当初、クッション材の上(P部)にステンレス製のスプリングを入れていたが、塩素の雰囲気ガスで錆びてしまい、スプリングを撤去して、直接クッション材で衝撃を受けたところ不具合が発生した。

【設計のアドバイス】
 フッ素ゴムはシリコンゴムに比べて耐熱性は高いが、長期の使用時では劣化が避けられない。やはり、再びスプリングを用いて、特に耐食性のあるインコネルスプリングを使うことが最も望ましかった。