エアコンでは、図(a)に示す横流れファン回転翼の周期的変動が、形状や流量の境界条件で決まる流れ場の、圧力変化と干渉したり増幅したりして、翼ピッチ音(周期音)が発生する。この発生音を減少するには、羽根切り音の純音スペクトルを分散させるため、図(b)に示すような翼が有効である。つまり、不等ピッチ翼(ランダムピッチ翼)、ピッチずれ翼、スキュー翼等があげられる。


図 エアコン横流ファンの周期音の削減対策

 エアコン内では、図(a)に示す位置に横流ファンが設置されている。このファンの回転翼が、翼ピッチ音(周期音、羽根切り音)を発生する。この翼ピッチ音は、周波数×回転数×羽根数の整数倍で決まる周期音である。

【思考演算の説明】
 周期音を消すために、消音装置を加えるのではなく音源の翼1枚1枚に注目して位置を変えた。