スタンフォード社会人能力開発センターが日本でネット開講

Apr 5, 2005, Tokyo Japan -- 米国カルフォルニア州,スタンフォード大学は,米国で1,2を争う教育・研究機関である. その中のスタンフォード社会人能力開発センター(Stanford Center for Professional Development(SCPD)) は,高度な配信システムを 利用してオフキャンパスも含めた社会人教育を行っている.
 SCPDは,1997年以来,1,200ものコースを提供してきたがその中の ME317 は, 世界中から大手企業が社員教育のために人材を送り込んでいる人気コースである. General Electric 社を経てスタンフォード大学で“生産のための設計”コースを 開発した故Phil Barkan スタンフォード大学名誉教授の後を引き継ぐ形で 東京工業大学大学院修士課程,東芝,スタンフォード大学博士課程, オハイオ州立大学教授を経てスタンフォード大学に戻った石井浩介教授 が,講座名は“Design for Manufacturability”を継承,内容をさらに 現代工業生産に対応して新しくし,この SCPD コースを教えている.
石井教授は2003年の失敗学会主催テクノロジーリーダー養成講座 夏の講演会で“生産のための設計”を紹介した.また,アメリカ機械工学会 でも重鎮としての座を築いている(参考記事(失敗学会会員ページ)).  ある大手自動車メーカーでは,この講座に4年間に93名の受講生を送り込み, 45億円の生産工程コスト削減を実現している.

 これまでは,SCPD提供のコースを日本で受講するには, 20名以上の受講者を集めてライセンス契約をするしかなかったが,今回, SCPDとSYDROSE LPの協力により,日本で最も需要が高いと思われるME317については, 1人でも受講することが可能になった.