加圧装置のフレームをC形に作ったが、フレームがグニャグニャで、加圧の際に傾いてしまった。図1のように一軸圧縮成形を行うために、テーブルにC形のフレームをつけ、そこに油圧シリンダを取りつけたが、加圧してみると、反力でフレームが反り返ってかえって加圧面が斜めになってしまった。図2のような門形のフレームにすると、図3のように、同じ荷重で最大たわみ量が8分の1に下がる。本装置では、図4のようにもう一つのC形フレームをつけて門形とし、傾きをなくした。


図 1.製作したフレームの変形

 反力や作用力を受けた時に生じるフレームのたわみ・そり・曲がりなどの変形量や剛性を定量的に考えていなかった分、問題が噴出した。とかく初心者は静的強度の計算をやってこわれなかったらよしという設計を行うものである。


図 2.C形フレームと門形フレーム


図 3.梁の最大たわみ量のちがい


図 4.フレームの改造

【設計のアドバイス】
 力が作用したとき、どのような変形を起こすか想像し、変形と剛性に関する感覚を養うこと。