搬送装置駆動系のローラチェインにテンションナ(引張ばねによる張力発生機構)を取り付けたが、チェインが伸び続けたため、使用3ヶ月後に「張り代(調整余裕長さ)」がなくなった。


図 1.ローラチェーンの駆動系

 テンショナを設計したがチェインの伸び(初期伸び+経時変化の伸び)を考慮しなかったので、使用3ヶ月後に、張力をたもつことができなくなった。設計者は図面上に見える姿だけに気をとられ、運転稼動中に起こる経時変化を予想できなかった。


図 2.設計から廃棄までの仮想演習

【設計のアドバイス】
 納入後の試運転のみでなく、耐用年数中の稼動状態や廃棄するときのことまで、仮想演習しておくこと。