“一品一葉の原則”を無視して、一枚の図面に多数の部品を描いた部品図を出して機械工場に製作を依頼したところ、必要個数に部品ができ上がったり、加工されない部品も生じた。


図 1.多品一葉の図

 図1のように一枚の図面に多数の部品図を描いた「多品一葉の図」を作成して加工場に依頼した。加工場では、図2のように部品を切り取って、旋盤工やフライス工、溶接工などに分配した。切り取られた紙には製作個数が書かれていないため、部品表の載っている紙を持っている加工者に問い合わせたが、別の図面の部品表に同じ品番があったため、間違えた個数が伝達され、無駄に10個も加工されてしまった。また小さく切り取られた小サイズの部品は図面が紛失し、結局加工されなかった。


図 2 現場での対応

【設計のアドバイス】
 一つの部品は一枚の部品図にという「一品一葉」の原則を守ること。
 この原則を破ると加工者に正確な情報が伝わらない。