ロボットの使用効率を高めるため、レーザ光を用いたセンシングシステムの開発を始めたが、試験結果が出そろう前に開発の中止を決めた。図1のように、ワークの位置の検出には、ワークの材質・表面の状態などの影響を受けるため、強いレーザ光を必要とする。しかし加工工具があらゆる方向を向くため、レーザ光に対する安全を保証することができない。レーザセンシングシステムの長所である検出性能のみに注目し、短所である安全対策の検討を抜きに開発を実行したため、結局、安全策不備によって中止となり、貴重な開発工数を無駄に費やしてしまった。
【設計のアドバイス】
安全面の検討なしに開発を進めてはならない