テープケーブル(図1)の端ピンに接続しているLSIに、破壊事故が多発した。調査の結果、図2のように、組立作業時にテープケーブルをコネクタに挿入する際、テープケーブルの表面(テフロン)に帯電した静電気が、信号線に0.2kV〜2kVの電圧を誘起してすぐに放電して、LSIを破壊したことが判明した。そこで、イオンブロワーで除電しながら組立作業することに変更した。
【設計のアドバイス】
特に低湿度環境下の作業では、静電気が発生しやすい。また、ケーブルの絶縁試験でも同様の不良となるので注意する。イオンブロワーがない場合でも、接続する時に、信号の終端抵抗負荷側から挿入すれば、LSIの破壊を防止できる。