図のように、LPGのガス元配管から分岐追加した新設配管の気密テストを、窒素ガスを充填して行った。テスト後、分岐バルブを開けたところ、稼動中のボイラから失火した。窒素ガスの圧力が規定値まで低下する前に、分岐バルブを開いたため、本管側に窒素ガスが逆流し、それがLPGガスを押し出したためである。


図 配管図

 窒素ガスの残圧によってLPGガスがボイラーへと逆流した。

【設計のアドバイス】
 ガスや流体は自分の思っていた方向と逆に流れることもある。ホテルで、隣の部屋でシャワーを止めると、突然、自分のシャワーに熱湯が出てくる状況と似ている。