装置を稼動開始して約半年で、スイッチングチング・レギュレータの回路が誤動作した。調査の結果、図のように、アルミ電解コンデンサの電解液が漏れ、周囲の部品のリード線やはんだ付け部に付着していた。コンデンサから約3mmのところに2W抵抗器があり、抵抗器の振動防止のためコンデンサとの隙間にシリコーンゴムを充填した。抵抗器の温度上昇(約50℃)でコンデンサが常時加熱され、コンデンサ内部圧力が過大となり電解液が漏れた。
【設計のアドバイス】
アルミ電解コンデンサを高い温度環境で使用すると、ドライアップによる短寿命だけでなく、電解液の漏れで周辺回路への影響を与えるので、発熱部品への周辺に配置しない。