暖房機器の定常運転で蛍光灯のフリッカ現象(蛍光灯の照度がちらちらする現象)が発生した。配線は図1に示すとおりで、この時、特に50kHz地域では、配線が長く電圧降下の大きい蛍光灯が顕著に多かった。暖房の気化ヒータの電力は定常運転時225Wに落とすが(暖房開始時は450W)、この制御を、図2の(a)のように、電源周波数の1波おきに通電したため、蛍光灯の電源電圧変動(25回/sec)が発生した。対策として、図2の(b)のように、半波による通電に変更した。
【設計のアドバイス】
電源電圧の制御を電源周波数に周期させて行うと、電源電圧に変動を与え、同じ電源で使用する他の機器に悪影響をおよぼす恐れがある。制御方式の検討には、制御電源の大きさを考慮して行う。