図のように、パッケージ間をケーブルでつないだところ、伝送信号にジッタ(波形の位相が時間とともに変動すること)が発生した。原因を究明したところ、各パッケージ、コネクタ、同軸ケーブルのそれぞれのインピーダンスが異なっていたため、結合部分で反射ノイズが発生し、それが信号切替り位相に重畳して信号位相が変化した結果、ジッタが生じたことがわかった。対策として、伝送線路全体のインピーダンスを統一した。図の場合はZ1からZ4までを同じ値にすることである。


図 伝送線路の各インピーダンスとジッタ

【設計のアドバイス】
 信号の切替り時間より伝送線路のディレイが長くなる場合、伝送線路全体で特性インピーダンスの整合をとる。そうしないと、次の信号の情報の中に前の信号の成分がノイズとして重量してしまう