油圧配管内にエアが混入すると、シリンダの作動が不安定になったり、キャビテーション(負圧で発生した気泡)で機器の寿命が低下する。したがって油圧配管のエア抜きが不可欠である。しかし、図のように、シリンダより高い位置に配管がある場合、シリンダに装着されているエア抜きを使用しても、配管内のエア抜きに時間がかかり、また完全に除去することは困難である。この時は図のように高い位置にある戻り配管に、エア抜きバルブを装着することで、エア抜きが容易となった。
【設計のアドバイス】
油圧配管ルートを決める場合シリンダより低い位置に、配管を配置することが基本である。しかし、スペースの制約で、やむを得ないときは、上記の処置をする。エアーが抜けないと、新設や整備後の立ち上げ時間に大きな影響が生じる。