微弱電流で使用するスイッチの接点は、わずかな汚れで接点の接触抵抗が大きくなり、接触不良になりやすい。対策として、図のように、たとえば、接点部には、銀バナジウムに金メッキした、腐食しにくい金属を用いたり、スイッチ構造にセルフクリーニング機構を付加したり、接触部の接触圧力をできるかぎり大きくしたりする。


図 接触不良防止スイッチ

 スイッチが押されると、接点は斜めに接触するので、こすれて表面をクリーニングする。

【設計のアドバイス】
 コネクタ・ピンやソケットも接点管理の要領は同じである。ただし接触圧力が大きいと、摩擦力も大きくなり、抜き差しができなくなる。

【思考演算の説明】
 わざわざこすって新しい表面を出す機構は、スイッチや研削砥石で広く使われている。