車体骨格構造は、図1のような閉断面の柱や梁で構成されている。この閉断面の中に充填材を封入し、衝突エネルギの吸収量を増加することが検討されている。実験の結果、ウレタン系などの発泡体を充填するとエネルギ吸収性が優れることが判明した。発泡体の軸圧壊に対する効果、曲げ圧壊に対する効果をイメージ図として、図2に示す。この構造を加えることで、鋼板の板厚を薄くすることができ、その質量軽減効果は20%から25%にもなる。
【設計のアドバイス】
もちろん、この発泡体による軽量化に対して、疲労強度など他の要因の検討も不可欠である。
【思考演算の説明】
不定形の泡を構造物の"昼寝をしているところ"に入れてやる。