詳細 - 事故の前後

2001年2月23日: Chance Industries が解雇。理由は事業の縮小。
1960年創業、 1998年には、従業員265人、年商 $35.7、 2000年には、従業員175人、 に減っていたのをさらに削減。顧問弁護士 Jeff Rothは具体的な数字は公表しなかった

2001年7月30日: Michigan's Adventure 遊園地で事故発生。同遊園地を所有しているCedar Fair社は、直ちにその傘下にある他遊園地 (オハイオ州Sandusky のCedar Point Park、ミネソタ州 ShakopeeのValleyfair theme park) のカオス停止を指示。ミシガン州消費者と産業サービス部門が事故発生機を差し押さえ調査開始。

2001年7月31日: 米国内の他遊園地もCedar Fair 社にならってカオスを停止。カオスは世界中に52台。製造元の Chance Rides は全所有者に危険の可能性について警告を出したと発表。遊園地サイドは水曜日までに原因を究明したいと発表。

続いて、貨物室ドアのロック作業が行われる。その作業過程としては、同ドアの外部にあるマスター・ラッチ・ロック・ハンドル(Master Latch Lock Handle)を手動で操作するものであった。同ハンドルは機械式リンクによりドア内部にある ラッチ・ロック・セクターと呼ばれるL字型の掛け金を制御しており、そのラッチ・ロック・セクターをラッチ・カムに 掛けることでドアが所定の位置にロックされる。また、同マスター・ラッチ・ロック・ハンドルは機械式リンクでマスター ・ラッチ・ロック・スイッチ(Master Latch Lock Switch)につながっており、それは全作動装置の電源を制御していた他、 コックピットにあるドアの開閉状態を知らせる警告灯の制御も行っていた。

2001年8月3日: ミシガン州消費者と産業サービス部門はカオス事故の原因の究明には何週間かかかるだろうと発表。調査が完了するまで Michigan's Adventure の同乗り物カオスを閉鎖するよう指示。製造元Chance Rides 社長のDick Chanceは、自社の調査は完了、同社に責任は無いと確信できたと発表。Chance社はまた、カオスを所有している全顧客に対して製品は安全であると宣言した。州担当者は外部から専門家を呼ぶ可能性を示唆。調査の中心はセンターハブの固定ボルト。

2001年11月20日:製造元Chance Ridesが倒産。同社は、カオスのセンターハブの固定ボルトに問題がある可能性があり、その保守についての速報を流していた。現在、同事故についての訴訟は1件あるが、Chance 社の倒産により、今後訴訟を起こしても何も得るものは無くなった。

2002年2月6日: ミシガン消費者と産業サービス部門とミシガンカーニバル・遊園地安全部は調査結果を発表。報告書によると、円盤中心部のボルトが緩み、曲がり、最終的に破断し、その結果円盤が軸から外れて地面に激突した。目撃者によると、がりがりと音がして上下運動が止まり、地面に落ち、少し回って止まった。州報告書によると、全検査が"有資格者"によらねばならないという州規、また、製造元Chance 仕様書に明記した検査、これらに従っていたという証拠をMichigan's Adventure 遊園地は提出することが出来なかった。また、Chance の保守通告に従った、ボルト締め付けトルクの月次検査の記録も無かった。さらに遊園地の検査員は、トルクレンチで確認はせず、たいてい目視で検査していたという。 外部の材料研究所によると、"壊れた部品は材質も適切で品質に問題は無かった。故障の原因はおそらく衝撃によるボルトのゆるみだろう。この結果、ボルトが曲がり、残りボルトに疲労割れが生じ、最終的に過荷重で円盤が外れた。"